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損益計算書

続いて損益計算書です。

損益計算書とは、企業の会計期間(通常は1年または半年)の経営成績を表す計算書のことです。

儲けとはなにか?というお話が関係しています。

損益計算書の構造

損益計算書とは、企業の会計期間(通常は1年または半年)の経営成績を表す計算書です。

1年間、収益と費用を記録・計算して、収益から費用を差し引くことによって、当期純利益(儲け)を算出するしくみです。

差し引いたときの符号がプラスなら利益(儲かった、黒字)、マイナスなら損失(損をした、赤字)というように利益と損失がわかる計算書です。

損(そん)と益(えき)を計算するというそのまんまですね。

また、損益計算書は、P/L(Profit and loss statement)と略されたりします。

そして損益計算書はこのような形式になっています。

1.まず貸借対照表と同じく、これは損益計算書だぞ、ということが書いてありますね。

2.次に日付です。貸借対照表は、決算日の日付を記入しましたが、損益計算書は、一年間の”期間”を記入します。これは、損益計算書が一年の間にどれだけの収益と費用があったと報告するための計算書だからです。

3.お店や会社の名称を記入します。

4.単位は円です。大企業になると単位が千円になったりします。貸借対照表の時と同じです。

5.儲けを表す勘定の「費用」が借方に、「収益」が貸方にわかれています。

6.費用の勘定科目、収益の勘定科目がつらつらと書いてあり、金額はアラビア数字で書かれているというところまでは、貸借対照表とだいたい同じです。

7.当期純利益(とうきじゅんりえき)(または当期純損失(とうきじゅんそんしつ))といいます。損益計算書の借方(又は貸方)に記載します。

当期純利益・当期純損失は、収益と費用の差額を計算した結果で、企業の経営成績にあたります。

収益が費用より多い場合、当期純利益となり借方に記入します。

また費用が収益より多かったら、当期純損失となり貸方に記入します。図の場合は、収益が費用を上回っているので、当期純利益となり、借方に記入されています。

純損益の計算式

たとえば、お店で商品が売れたら、そのまま儲けたと考えがちですが、実際は商品を売るために掛かった経費(コスト)などを差し引いた残りが儲けなんですね。

つまりこういう計算式がなりたちます。

収益 − 費用 = 純利益(または純損失)

儲かったというのは、収益が費用より多い時で、損をしてしまったというのは、収益が費用を超えてしまった、ということになります。

理屈はかんたんですが、この考え方はものすごく重要です。

儲けのカラクリですね。

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