精算表

 精算表は簿記の最終目標であるところの貸借対照表、 損益計算書を作成するまでのアウトラインを知るために、 一時的に作成される概算表です。
 
 通常、元帳を締め切って決算が行われるわけですが、決算の手続き上、 時間がかかるため、精算表を作成して利益をおおまかに把握します。
 
 この精算表を作成すると、残高試算表の結果から始まって、 決算整理を経て、そして損益計算書と貸借対照表が作成されるまでの、 決算手続の過程の概略を、一覧することができて便利なんです。
 
 もし、精算表を使わずに帳簿を締め切ろうとして、 いざ決算書を作成する時になって、間違いを発見してしまうと、 帳簿をまたさかのぼって計算しなおさなければならなくなるので、 いちいち修正するのが面倒です。
 
 こういった理由で精算表を使用するとことになります。
 
 精算表の役割はどちらかというと、 決算で行う手続の作業全体を把握して、円滑にすすめることができる、 お助け表のような役割になるということになります。 途中経過をみて、おおまかに利益を知る表といった感じです。
 
 また、おたすけ表ですから、試算表とおなじように、 総勘定元帳から離れて、別の表として扱われます。 決算では必須なものではないんですね。でも、あると便利。
 
 
 
 また精算表は別に、決算一覧表ともいわれたしります。 こっちの方がイメージがすぐにわいて意味合いがとれていていいですね。
 
 精算表という言葉になっていますが、 精算って辞書で調べると、「細かに計算すること」となっていて、 いま話した精算表の意味とでは言葉が違うんですよね・・・・・・・。 もしいうのなら、概算表とか概略表というべきだと思うんですけど・・・・・。
 
 微妙にどこかを批判してる!?、まぁいっか・・・・(汗)。
 
 
 

精算表の構造

 次に精算表の構造です。精算表の構造はどうなっているのかというと。
 
 
 精算表は、決算の手続の概略を把握するための表なので、 残高試算表・損益計算書・貸借対照表の3つを1つの表にまとめたものになります。
 
 残高試算表の仕訳データを元にして、 その要素を損益計算書と貸借対照表に振り分けた形になります。 これだと始まりから終わりまでが一望できて便利ですね。
 
 

精算表の種類

 また残高試算表・損益計算書・貸借対照表というように金額欄が6箇所あるので、 この上の精算表は別名で6桁精算表といわれます。
 
 また、6桁精算表のほかにも、6桁精算表に決算整理事項を加えた、 8桁精算表というものもあり、そして、8桁精算表に決算整理事項を計算した結果を加えた、 10桁精算表というのもあります。
 
<8桁精算表>
 
<10桁精算表>
 決算時には8桁精算表を使用するのが一般的なようです。
 
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